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2020年12月31日 (木)

2020年の鉄道を近畿を中心に振り返る

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 2020年もあとわずかで終わります。本年はコロナ禍に振り回された1年でした。東京オリンピックの中止など世間への影響はまだまだ計り知れないところがあります。コロナの影響も含めた今年の鉄道を近畿圏を中心に振り返りたいと思います。

 2020年は鉄道業界、というよりも世の中全てが激動の1年となった。年初にはそれほど大きな影響がなかったコロナ禍であるが、中国の旧正月が終わったあたりから中国でのコロナ禍が顕著になり、日本では3月、4月と感染拡大が始まり、4月7日に緊急事態宣言が出てからは世の中が180度変わるほどの変化があった1年であった。まさにそれまでの常識が通用しない世の中となった。鉄道会社も外出自粛やテレワーク、休業要請等により利用者が減少し、各社とも例を見ないほどの減少幅を記録した。日常生活に制約があった4月、5月は最悪の状態で、緊急事態宣言が明けてから日常は取り戻したかのように見えたが、通勤通学需要はともかく、出張の規制、旅行の自粛は引き続き行われ、7月、8月には一度治まっていた感染が、再度拡大していき、巻き返しムードに水を差す状況となった。11月から第三波とみられる感染が増えてきており、年末年始に関しても往来の自粛が要請されるなどお盆に続いて年末年始の繁忙期にも水を差される事態となった。

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【JR西日本】
 3月14日にダイヤ改正を実施。既にコロナ感染が拡大していった時期だったが、予定通りダイヤ改正が実施された。ダイヤ改正では、前年までのインバウンドの増加などから関空特急はるかの増結が行われた。271系3両編成6本が新製され、281系3両付属編成とともに基本編成に増結され、はるか全列車が9両編成での運転となった。ダイヤ改正で9両編成となったはるかだが、コロナ感染拡大により海外渡航が禁止となる中で、空港利用者は激減していたこともあり、4月1日からは全列車6両編成での運転となった。はるかは緊急事態宣言発令後の4月24日から利用者減のため、上下24本が運休する事態にもなった。さらに9月1日からは早朝夜間の時間帯を除き、日中時間帯に運転する列車は無期限で運休されることになった。271系は現在も運用を外れたままとなっている。

ダイヤ改正では奈良線みやこ路快速の6両編成化、嵯峨野線普通の土休日編成の増強などが行われた。いずれも増え続けていたインバウンド需要に対応するものであったが、コロナの影響により、今のところその効果を得られることはできていない。大和路快速の8両編成化もインバウンド利用増によるところがあったが、大阪環状線内8両編成化が実施されたので、前述の2路線よりも効果は出ているものと思われる。JR宝塚線ではコロナに関係なく列車のリストラが行われ、データイムの丹波路快速、快速が区間快速に置き換えられ、普通が全て宝塚折り返しとなった。

 コロナの影響では、上半期は臨時列車、観光列車の大半が運休となった。定期列車にもその影響は出ており、前述のはるかの運休ほどではないにしろ、定期特急列車の運休が行われており、現在も継続している。年末には終夜運転が一時実施の方向となっていたが、コロナ感染の再拡大により、今年末の終夜運転は中止となった。 

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 【阪急】
 2020年はダイヤ面では神戸線で阪神ダイヤ改正の絡みで時間変更が一部行われたのみで大きな変動はなかった。車両面では1000系、1300系の増備が引き続き行われた。1000系増備により、3000系の全ての車両が引退した。コロナ禍の影響により、引退に関するイベントなどは全て中止となりグッズの販売などに留まった。

 コロナ禍の影響は阪急も大きく受けており、春以降の臨時列車の運転は中止となった。競馬開催時に運転されている仁川発の臨時急行も競馬無観客開催に伴い運休している。土休日運転の京都線快速特急京とれいんも緊急事態宣言発令後、4月11日から7月5日までの間の列車が運休となった。秋の臨時列車も運転がなく、年末に予定されていた終電後の延長運転に関してもコロナ感染の再拡大に伴い中止となった。

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 【阪神】
 2020年3月14日に4年ぶりにダイヤ改正を実施した。土休日の快速急行の8両編成化が目玉となるダイヤ改正で、芦屋を除く快速急行停車駅のホーム延伸に伴い土休日の快速急行が8両編成化された。芦屋はホーム延伸が困難なため、土休日に限り快速急行は通過となった。この他、平日朝ラッシュ時に青木始発の区間急行が2本新設された。区間急行が甲子園以西から運転されるのはこれが初めてとなった。

 コロナ禍ではプロ野球が無観客開催や観客制限を行ったことにより、甲子園への観客輸送が大幅に減り、春夏の高校野球の中止なども相まって利用者が激減した。

 6月には武庫川線で活躍していた7801形赤銅車が引退。5500系を改造した2両編成に置き換わった。武庫川線に転用された5500系はタイガース号、甲子園号、TORAKO号、トラッキー号の4種類作られ、利用者やファンの目を楽しませてくれている。

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 【山陽】
 2020年3月14日に阪神に合わせてダイヤ改正を実施した。平日朝ラッシュ時では下りS特急が新設された。霞ヶ丘で普通からS特急へと変身する変わり種列車で、高砂まで運転されている。車両では6000系の増備が続いており、3000系の置き換えが進められている。

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 【京阪】
 2020年は大きな動きはなかった。春秋の臨時列車こそコロナ禍の影響もあり運転はなかったが、快速特急洛楽についてはコロナ禍でも運休することはなく運転された。3000系へのプレミアムカー連結が発表されていたが、8000系の時とは違い、3000系は改造車ではなく、プレミアムカーの新製が行われているため大きな動きはなかった。

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 【近鉄】
 2020年3月14日ダイヤ変更で、名阪甲特急に80000系ひのとりが投入された。平日5往復、土休日6往復が80000系ひのとりでの運転となった。ひのとりはレギュラーシートでもひのとり特別車両券が必要になり、実質的な値上げとなった。80000系ひのとりは増備により6月13日から平日10往復、土休日11往復に増発された。さらに11月21日からは平日14往復、土休日15往復がひのとりでの運転となった。同様に名阪乙特急のアーバンライナーへの置き換えも進められ、11月21日からは平日16往復、土休日14往復の運転となった。

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 【南海】
 2020年はダイヤ改正の実施はなく、大きな変動はなかった。コロナ禍による影響は大きく、空港特急ラピートが4月24日から当面の間、平日は32本、土休日は18本が運休となっている。運休は継続しており、昼間は全列車が運休する事態になっている。
 車両面では高野線に初めて8300系が投入された。6000系置き換えが本格化しており、今後も8300系の増備が続けられる模様。

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